Future Software is a company that produces language learning materials for which it ——– numerous awards over the past ten years.
(A) receives
(B) has received
(C) is receiving
(D) would receive
大きなステーキは、細かく刻んで食べよう
大きなステーキは、細かく刻まないと口に入りません。
長い英文もそうです。
この例文のように、コンマが全然なく、一見ダラダラと書かれている文章は、非常に疲れます。
前から読んでも後ろから読んでも、つかみどころがありません。
そういうときは、例文をざっと流して見てみてー一語ずつ読むのではなくー、that や which を発見したら、まずは小さく刻んでみましょう。刻みかたは自分のスタイルで全然かまいません。
メモ:ここにスピーチバルーンを入れてみたい
こんなふうに刻んでみました。
Future Software is a company,
that produces language learning materials,
for which it –receive….– numerous awards,
over the past ten years.
どうでしょうか? わかりやすくなりましたか?
いえ、実は、「これでわかりやすくなった!」と言える人は、そんなにいないと思います。
日本人の私たちは、こうした that や whichなどの、いわゆる「関係代名詞」が とても苦手なのです。
なので今日はひとつ、じっくり腰を据えて勉強してみましょう。
最初のthatは、どれを受けているのでしょうか?
答えはFuture Softwareです。a companyと考えても構いません。なぜなら”is”でつながっていて、イコールの関係だからです。
つまり、ざっくり解釈しつつ置き換えてみると・・
Future Software is a company.
フューチャー・ソフトウェア社は、ある会社です。
Future Software produces language learning materials,
フューチャー・ソフトウェア社は、ランゲージ・ラーニング・マテリアルを製造しています。
for which it –receive….– numerous awards,
over the past ten years.
では、次の “which”は、どれを受けているのでしょうか?
これについては、簡単な法則があります。「直前のものを受ける」という法則です。
つまり、which イコール “language learning materials”なのです。
では、置き換えてみましょう。
Future Software is a company.
フューチャー・ソフトウェア社は、ある会社です。
Future Software produces language learning materials,
フューチャー・ソフトウェア社は、ランゲージ・ラーニング・マテリアルを製造しています。
for “language learning materials”,
そのランゲージ・ラーニング・マテリアルでもって、
it –receive….– numerous awards,
over the past ten years.
では、次の “it”は、何を指しているのでしょう?
フューチャー・ソフトウェア社 でしょうか?
ランゲージ・ラーニング・マテリアル でしょうか?
ここは、理屈ではなく、あなたの直感で答えてみてください。
そうです。フューチャー・ソフトウェア社 が正解ですよね。
では、置き換えてみましょう。
Future Software is a company.
フューチャー・ソフトウェア社は、ある会社です。
Future Software produces language learning materials,
フューチャー・ソフトウェア社は、ランゲージ・ラーニング・マテリアルを製造しています。
for “language learning materials”,
そのランゲージ・ラーニング・マテリアルでもって、
Future Software –receive….– numerous awards,
フューチャー・ソフトウェア社は、たくさんのアワードをレシーブしている
over the past ten years.
過去10年のあいだに
どうでしょうか?だいぶ見えてきました。情景はつかめたと思います。
では、選択肢 “…receive…” のうち、どれを選べばいいのでしょうか?
(A) receives
(B) has received
(C) is receiving
(D) would receive
一見、どれもアリに見えませんか?
そのとおりです。
「どれもアリに見える」あなたは、とても正常な英語感覚をお持ちですよ。
ここであらためて文脈に意識を集中してみてください。
10年間にわたって数々のアワードをレシーブしている
ということでした。
「レシーブしたのは1回ではない」というのがポイントです。
「何回も、何年にもわたって」というファクトがポイントです。
これをひとことで表現するのが「現在完了形」なんです。
よって正解は (B) “has received” でキマリ!なんです。
なんですけど、「でもまだしっくりこない!」という方が大多数だと思います。
無理もありません。日本語には現在完了形がないからです。
このギャップはなんとか乗り越えなければなりません。
Future Software is a company,
that produces language learning materials,
for which it has received numerous awards,
over the past ten years.
まとめ・・のような・・まとまってないような・・
今日のこの練習では、
- 大きなステーキは、細かく刻んで食べよう!
- 現在完了形は、やっぱりむずかしい!
ということを体験しました。
現在完了形は本当に、日本人の私たちには、いつまでたっても乗り越えられない壁です。日本語にはそれにぴったり当てはまる表現法がないために、どのように言葉を尽くしても説明しきれないのです。
実際、この壁のせいで”英語アレルギー”になる人がとても多いでしょう。
私自身も「この説明で絶対誰でもわかるぞ!」という完全解がないのです。
なので、突き放すような言い方にしかならないのが本当に残念なのですが「いろいろな文をあたって、慣れていこう」としか言いようがありません。
ですので、折にふれて、現在完了形、そして過去完了形について紹介していきますね。
脱線コラム
今日はとくに、「大きなステーキは、細かく刻んで食べよう。長くてわかりにくい文章はカンマで区切ろう」というお話しをしました。
現実世界でも、やたらにダラダラと長い文章にはいつでも遭遇します。むしろそういったわかりにくい文ばかりです。
ということは、細かく区切るテクニックを身につけておくことは、英語を読むにしても日本語を読むにしても役に立つといえる。そう思いませんか?
そして、「どう区切るかは自分のスタイルでいい」ということも、わかっていただけますか?自分がわかればそれでいいわけですから。
そして、細かく区切る習慣を続けていれば、正しくーというか効率的にー切る方法も自然に身についてきます。
これについても、折にふれていっしょに練習していきたいと思います
ありがとうございました。おつかれさまでした!また明日もお会いしましょう!